このたびの村長選挙におきまして、村民の皆さまのご信任をいただき、第14代の姫島村長に就任しました。これから村政を担わせていただくことに、責任の重さと身の引き締まる思いを感じています。
姫島村は、大分県唯一の「一島一村」の村で、古事記や日本書紀にも記載されている由緒ある島です。離島という立地条件から、平成の市町村合併に参加せず、国や県などのご支援をいただきながら、各種インフラの整備や水産業、観光振興などに取り組んできました。
しかしながら、現下の姫島村は、少子高齢化による人口減少、基幹産業である沿岸漁業の長期低迷など厳しい状況に置かれています。
私は、人口減少に歯止めをかけるには、①村の産業を元気にする、②村に新しい働き場所をつくる、③村の外から人を呼び込み、村でお金を使っていただく、④村民が安心して健やかに暮らしていけるようにすることが重要と考えています。これらを実現するため、以下に掲げる施策を積極的に進めてまいります。
まず、姫島の基幹産業は何といっても水産業です。車えびなどの養殖のほか、戦略的な種苗放流、藻場の再生等により水産業の振興を図ります。
また、姫島は、ケーブルテレビや光ファイバーなど、情報通信基盤が整っています。「姫島ITアイランド構想」に基づくIT企業や、姫島の特性に合った企業誘致を進めます。
さらに、「姫島七不思議」や「おおいた姫島ジオパーク」、車えび料理など、姫島は多彩な観光資源を有しています。こうした資源を磨き上げ、近隣の自治体と連携して広域の観光ルートを創出するなど、観光振興による交流人口の増加を図ります。
最後に、今姫島で生活している人たちが安心して健やかに暮らしていけることが何よりも重要です。診療所を中心とした地域包括医療ケアのさらなる充実など、医療・福祉サービスの向上に努めます。
私たちの姫島を次の世代、またその次の世代に引き継いでいけるよう、職員と二人三脚で各般の施策に全力で取り組んでまいりますので、村民をはじめ、皆様のご指導、ご支援、ご協力をお願いいたします。
姫島村長 大海 靖治