崖の地層の中に見られる瓦を差し込んだような模様は、古くから「瓦岩」と呼ばれていました。火山活動等に伴う地震の揺れで、上下の地層に挟まれた部分が変形してできたと考えられる大分県では珍しい地層で、昭和34年に県の天然記念物に指定されています。
「コンボリュートラミナ」とは、地震の揺れによる地層の流動化により生じる構造です。
比較的新しい時代に溜まった地層で、柔らかく、崩れやすいため、台風などの風雨によって崩落を繰り返しています。昔は、崖の前面は砂浜で、崖の下には防空壕が、崖の上には大きな松がありましたが、崩れてしまいました。
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「大海のコンボリュートラミナ」の地層は、約60万年前の火山灰でできていることがわかっています。この時代は、地球規模の海水準変動の影響を受け、淡水環境と海水環境が繰り返していました。
コンボリュートラミナの地層はこのうち淡水環境の時期にたまったもので、このあたりには湖が広がっていたと考えられています。