アサギマダラは、春と秋に、海を渡る1,000~2,000kmもの旅をすることが知られています。
アサギマダラの生態や移動経路については、まだ解明されていないことが多く、羽に場所や日付などを記録するマーキングによる調査が行われています。
姫島はアサギマダラの旅のルートの途中にあり、春は姫島北部の「みつけ海岸」で、スナビキソウに集まり乱舞します。秋は姫島中央の山間部でフジバカマの花に集まり休息します。
砂浜などの海岸線に生育し、日本では九州~北海道に分布します。アサギマダラの好む物質が含まれ、花や枯れた茎の部分などにアサギマダラが集まる様子が見られます。
スナビキソウの種子(写真左側)は水に浮き、海の流れに乗って運ばれて分布を広げ、地下茎で周辺に生息範囲を広げていきます。姫島のスナビキソウは、瀬戸内海の潮流に運ばれて「みつけ海岸」にたどり着き、自生したものを守り、管理しています。